2010年12月4日

約束履行w その一

先日の「アルベルト・ドレクセル教授」で私はこういう事を言った。
ドレクセル神父への示現の中で、その「イエズス」は、尊者アグレダのマリアの『神の神秘的な都市』を高く評価したが、別の霊的通信もその本のことを高く評価している。それを後日紹介する。
さて、今回それを紹介する。

ただし、人はどう思うか知らないが、それはエクソシズムの記録である。

そこにおいて、〈悪霊の口〉が、『神の神秘的な都市』を、高く評価している。
〈悪霊自身〉は、それを、評価していない。反対に、呪っている。
しかし、〈悪霊の口〉が、それを、高く評価している。
(こんがらがりましたか)

これに関してはカトリック教徒の間にもひどく抵抗がある。多くの者は「そんなもの、悪魔が言ってることじゃないか」と言って取り合わない。
しかしながら、私は、それがカトリックの司祭達が執り行なったエクソシズムであることを重視する。イエズス・キリストの権威を着た司祭が悪魔に「自白を強要」したのであると思っている。実際、「叙階の秘跡」を受けた「神の人」、司祭は、天主からそういう権能を受けているからである。
その事の一つの証拠となるのは『アンネリーゼ・ミシェルのエクソシズム』である。あなたは見ただろうか。その中で司祭は嫌がる悪霊達に無理矢理「めでたし聖寵充ち満てるマリア、主御身と共にまします」と言わせている。

では、その内容をご覧にいれる。
注)これは翻訳である。文章にすると、悪霊はかなり落ちついてしゃべっているような感じになってしまう。けれども、エクソシズムの実際の場面では、悪霊は叫びつつ、呻きつつ、荒れつつ、これを言ったものであろう。

「自白を強要」されたのは「ベルゼブブ」という名の悪魔とのことである。有名人、いや有名霊、かなり大物の悪魔である。「熾天使の階級から落ちた堕天使」ということである。文中の( )は管理人。

1976年3月30日

B = ベルゼブブ、 E = エクソシスト

B:〔苦悩にゆがんだ表情で司祭の方に向き直る〕そうだ。アグレダのイエズスのマリアだ。それについては我々は人間よりもよく知っている。そうだ、我々はあの本を呪っている、あの本を恐れている! ああ、こんなことを強制的に言わせられるとは!〔ぶつぶつ不平を言った後、不安にかられた叫び声をあげる〕

(…)

B: 教会の始まりに関しては、もう一度繰り返して言うが、福音書には福いなる童貞のことはほとんど何も書かれていない。しかしその後、偉大な聖人達は天からの霊に動かされ、幻視と告げを通して、上の彼女〔上を指す〕の生涯と働きについての啓示を受けたのだ。

管理人注: 福いなる童貞(さいわいなるどうてい)= 聖母。「福いなる」=「祝福された」。「童貞」=「処女」。

それら偉大な聖人の中でも優れた者の一人は、未だ列聖もされていないアンナ・カタリナ・エンメリック (Anne Catherine Emmerich) だ!〔邪悪な喜びを感じて笑う〕 彼女は天の聖人達の中で最も偉大な者の一人だ。

管理人注: 悪魔が「邪悪な喜び」を感じたのは、デマを吐いているからではなく、アンナ・カタリナ・エンメリックが人々の注目を引いていないことが嬉しいのである。

次に偉大なのはアグレダの町出身のイエズスのマリアだ。彼女はアグレタに住んでいた。女子大修道院長だった。彼女の両親は早くから修道院に退いていた〔どなる〕 ...彼らは修道院に入る誓いを立てていたのだ。それ故に彼らは、自分達の娘、お気に入りの子供のために、この幻視という恵みを勝ち取ったのだ。

E: さあ、話せ、聖名によって... お前の言う核心について、今話すのだ!

B: 福音書には、福いなる童貞についてほとんど書かれていないから、今、彼女は、特にこの混乱の時代に、アグレダのイエズスのマリアの本を読むようにと、説教壇の高いところから皆に薦められることを望んでいる。

全てのカトリックの家庭は必らずこの本を持つべきだ。全巻そろえて持つべきだ〔激しく泣く〕 初めは一巻だけだったが、今は厳密に正確に言えば青色の四巻と、赤いバインダーで編集された八巻とで成っている〔うなる〕

管理人注: つまり、前に紹介したものは、日本語版も英語版も抜粋の抜粋であって、本当は全部で何巻にもなる本である。
Mystical City of God - TAN Books

E: 至聖なる三位一体の聖名によって、続けて語れ... 汚れなき御宿りの聖名によって、彼女の命令によってお前は話さなければならない!

B: だから、福いなる童貞はこの本がカトリックのどの家庭にも不可欠なこと、そして更にこの本はプロテスタント信者達にも薦められるべきであることを、司祭達が説教の中で話すように望んでいる。読者がこの本の豊かさを知ったら、すぐに理解するだろう、彼女は何と...

E: 至聖なる三位一体の聖名によって続けよ!

B: ... 何と素晴らしく、選ばれ、運命づけられた被造物であることか! 行ないにおいても、思いにおいても、かつて人間には一度も与えられることのなかったほどの威厳を備えた被造物だ。司祭達はこの非常に有益な書物を人々に知らしめ、全世界に配布しなければならず、皆がそれを早速読まなければならない。また、この本を読めば、我々悪魔の無限かつ完全なる不幸と、我々の頭を踏み砕くこの被造物の威厳と気高さについて理解できるだろう〔歯がみする〕

(…)

B: ああ、エンメリックとアグレダのそれらの本は憎むべき本で、我々は長い間それを恐れており、これからも永遠に恐れるだろう。下の方にいる我々は、これらに如何に対処できるかを、既にどれだけ長い間考えてきたことか... しかし、人間達はそれを読もうともしないのだ〔嘲笑〕 良きカトリック信者を自称する者達でさえ、家にそれらの本を置いていないのだ!〔長く引き延ばした嘲笑〕

(…)

B: 私はまたこれを繰り返すことを強いられる。『主イエズスの苦しみの受難』[邦題:キリストのご受難を幻に見て]を含め、天においては尊ぶべき「聖人」であるカタリナ・エンメリックの本、及びアグレダのマリアの本、そしてトマス・ア・ケンピスの小さな本『キリストに倣いて』などは、この上もなく貴重だ〔うめき声を出す〕 言いたくない。

管理人注: 『キリストに倣いて』についてはベイサイドでも出て来たことを思い出して頂きたい(参照)。これも小さな「一致」だ。

E: 聖名によりて ... 真実を語れ!

B: それらの本は広く読まれるべきだ。そして説教のテーマはそれらの本の中から選び出されるべきだ。その中には今日の混乱した世界にとって、また現代の信者にとって、非常に重要な考え方が書いてあるのだ。

E: 真実を語れ、ベルゼブブよ。聖父と聖子と聖霊、汚れなき御孕り、大天使聖ミカエルの聖名によりて、白状するのだ! ルシファーには、お前の告白を妨げる権利はない!

(…)

B: 世界の情勢は今や深刻だ。教皇はそのことで非常に苦しんでいる。しかし、彼はもはやそれを、言ってみれば「見る」ことができない。彼は殉教者だ。彼は聖ステファノ殉教者よりも苦しんでいる。彼はこれ以上ほとんど何も言えないから、お前達は少くともアグレダのイエズスのマリアの本、カタリナ・エンメリックの本、『キリストに倣いて』の本を広く配布する仕事を再開すべきだ。それが上のあそこにいる彼らが望んでいることだ。

(…)

B: 私、ベルゼブブはもう一度言わなければならない。聖書の中にある聖ヨハネの黙示録は、それが神秘的な言葉づかいで記されているために、大部分の人間はほとんど理解していない。もっとよく理解するためには、アグレダのイエズスのマリアの本を調べるべきだ。その中でこの黙示録に関する多くのことが明確に説明してある。今は終末の時代だ。だからこそ信者は皆この本を持ち、そこに書かれていることに従わなければならない。そうすれば、あらゆることがもっとよくわかるようになるだろう。

全文

つまり、『神の神秘的な都市』はそれ自身を指して「これは天国由来のものである」と言い、ドレクセル神父への示現の中の「イエズス」も同じことを言い、エクソシズムの中での〈悪魔の口〉も同じことを自白しているわけである。


アンナ・カタリナ・エンメリックに関しては、一応、日本でも二冊刊行されている。


キリストのご受難を幻に見て
(光明社)

聖家族を幻に見て
(光明社)

「一応」と言ったのは、在庫が常に不安定だからだ。
一般の流通には乗っていない。読みたい人は光明社に直接問い合わせを。

光明社〒065-0011 札幌市東区北十一条東2丁目2-10
TEL 011-721-7841, FAX 011-721-7851
営業時間:9:00〜17:00

カトリックの本というのは、そうそう売れるものではないので、いつ絶版になるか、いつ在庫を切らしてくれるか、分かったものではない。私は光明社の回し者でも何でもないけれど、もし読みたいならば、在庫がある時に買っておかなければならない。次はもう無いかも知れない。(今既に無いかも知れない)

『キリストに倣いて』については、あまりにも有名な本なので、翻訳についてあまりうるさいことを言わなければ、入手困難になることはない。バルバロ訳

尊者アグレダのマリアの『神の都市』は最近PDF公開された。CLICK!