何故なら、霊界にはそれは大きな「悪」が在るからである。実在している。
霊界に悪が在るのを認める人は少なくない。けれども、そのような人達でもその多くは、霊界における悪の「規模」と「実態」をまったく測定しそこなっているように私には思われるのである。(それはいわば「実測」でなければならない。)
だからこそ、私は、記事「アルベルト・ドレクセル教授」で、次のような、ちょっと見には奇妙に思われるだろうことを言ったのである。
「神を」ではなくむしろ「悪霊を」、「真理を」ではなくむしろ「非真理を」、調べた方がいい。自画自賛になるが、その通りだと思う。
何故なら、概してこう言えるからだ。
- 私達は大抵、気のいい、お人好しの、ボンヤリ人間である。
- そして、悪いことに、「自分は『善とは何か』を知っている」と思っている。だから、そういうお人好しで自己過信の人が「善」だけを追えば、ついフリーメーソンの「自由、平等、博愛」という標語を見て「その通りだ」などと思ったりする。
- そして、悪いことに、「自分は『真理とは何か』を知っている」と思っている。
だから、そういうお人好しで自己過信の人が「真理」だけを追えば、つい神智学協会の「真理より高い宗教はない」(参照「神智学協会の標語」)という標語を見て「その通りだ」などと思ったりする。
そして、こうである。
- そして、悪いことに、「自分は『宗教とは何か』を知っている」と思っている。
だから、そういうお人好しで自己過信の人が「善」だけを追えば、ついシルバーバーチの「儀式にこだわった方法は迷信を助長します。そういう形式はイエスの教えとは何の関係もありません」(参照「シルバーバーチは悪霊である 3」)などという主張を見て「その通りだ」などと思ったりする。
しかし、見よ、
もしあなたが「悪」を少し研究するなら、
全体の眺望は全く違ったものになるであろう!
もしあなたが「悪」を少し研究するなら、
全体の眺望は全く違ったものになるであろう!
以下、エクソシズムにおける悪魔の自白である。前にも言ったが、これは翻訳文である。文章だけを見ると、あたかも悪魔がそれなりに落ち着いて話しているかのような印象を受けるかも知れない。けれども、エクソシズムの実際の場面では、悪魔は叫びつつ、呻きつつ、荒れつつ、これを言ったに違いない。
彼らはミサと聖体を憎む
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下のあそこ〔下を指す〕にいる我々は、多くの教会で毎日捧げられるこのいけにえを憎んでいる。天主の家の多くでは、もはやミサが正しく執り行なわれていないというのは本当である。以前、古いやり方でミサの犠牲が捧げられていた頃は、我々にとっては正に気も狂わんばかりだった。それは、この十字架上のキリストの犠牲の更新が、それがなければ何千という単位で失われ我々に加わる筈であった霊魂達の救済のために、実際にその罪を一掃し、素晴らしい恵みを与えるからである。
彼らは聖母を憎む
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彼らは告解の秘跡を憎む
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彼らはロザリオ、十字架、僧服を憎む
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彼らは司祭のストラを憎む
〔電光石火の早業でベルゼブブは司祭の一人からストラを引き剥がす〕
司祭: ストラは私のものだ。お前のものではない。いと祝せられたおとめの御名によりて続けよ!
ベルゼブブ: 我々は、もしできるなら、どれほどの悪魔的な喜びを感じつつ、全てのストラを引き剥がし、地獄へ引き降ろし、燃やすことか! お前は、我々が全ての司祭と司教のストラと帽子を放り投げて山にし、それに火を点けることができたら、どんなに喜んで踊るかを想像できるか? そうできたら! 我々悪魔はあらゆる隅で一斉にそれらに火を点けるだろう。それは地獄の中に地球まで真っ直ぐ立ち昇る煙を生じさせるだろう。もしこのことが起こったら、我々はもう一つの祝宴を持つことだろう!
司祭: ストラは私のものだ。お前のものではない。いと祝せられたおとめの御名によりて続けよ!
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だから、こうなのです。
つまり、

ということです。
マシュー君も同族です。
マシュー君も同族です。
上の等式で一番大事なのは、
当然、二番目の「仮面」です。
「偽装」の段階です。
一番上の怒った狼だけなら、
誰も寄って来ません。
当然、二番目の「仮面」です。
「偽装」の段階です。
一番上の怒った狼だけなら、
誰も寄って来ません。
(次回に続く)