2010年10月4日

トーリ・エイモス 2

そのパフォーマンス

今回の表示は殊の外ひどいです。
吐かないようにして下さい。


God (1994年) *音は抜いてある


ここに見られるのは、男と女、人間と動物、清浄と汚穢など、異質なものの間のあらゆる差別を取り払おうとする態度であって、サタニズム特有のものである。彼女はキリスト教会(に模したもの)の中に蛇(サタンの象徴)を持ち込み、多人数でそれを持ち上げながら狂乱している。


脱線するが、それはたとえばこうである。
ニューヨークに聖ヨハネ大聖堂という米国聖公会のカテドラルにして或るオカルト組織の本部がある(詳細)。その教会の公園にはいろいろなレリーフが飾られているらしいのだが、その中の一つがこれだというのである。


Pitiful creature of God, used to deprive us of Eden and God's favor. Your name warns us of evil people. But God made you and God loves you. Creature of God. The snake.
(私達からエデンの園と神の寵愛を奪うために使われた憐れな生き物。あなたの名は邪悪な人々を喩えるために使われる。しかしあなたは神に作られ、神はあなたを愛している。神の被造物。蛇。)

何事にも一理ぐらいはある。けれど、これはキリスト教会にはひどく不釣り合いなものである。というか、やはり明白なサタニズム、その表明であろう。(もっとも、訊かれれば言い訳は幾らでも立つのであるが。)


もう一つ脱線。あるエクソシズムで、悪霊に憑依された女性が叫んだこと。

「現実は非現実があって現実なのよ。清浄は不浄があって清浄なんだし、充満は空虚があって充満なのよ。芳香は悪臭あっての芳香、神聖は冒涜あっての神聖ということだわ。」

(マラカイ・マーチン著「悪魔の人質」より)

「だから俺達にも居らせろ! 居る権利がある!」と叫ぶものがあるのである。



そしてトーリは、

花とネズミを愛し、

蛇を持ち上げ、

豚に授乳する。


Glory of the 80's (1999年) *音は抜いてある


サタニスト以外の何だというのか。





これは、昔レイプされた時の直後の絶望的な気持ち(死にたかった気持ち)をこのように表現したのだそうである。


これもそのたぐいか。




しかし、死と悲惨に「倒錯する」のは良くない。


もちろん特に酷い例を挙げたのである。
病巣を見るのに公平さは要らないから。


酷い表示をして申し訳ない。
しかし、これでも私は気持ち悪いと思っているのである。
実際に吐き気がしている。

しかし、問題は、
鬼束はこの人のことを気持ち悪いと思っていない
ということである。

上のようなものもはそんなに数多いものではないし、
それにどのみち「表現」なのだ、と、
それぐらいにしか思っていないのだろう。

そうであってこそ、
自分も「X」みたいなものを作れるのである。

(「芸術の使命」を読んで下さい。)

そして、この人の音楽で「トリップ」し、
「違う空間」に行っているのである。