ジェームズ・アンソールの墓
さて、前回出てきたこの教会のことですが、
Onze-Lieve-Vrouw-ter-Duinenkerk, Ostend, Belgium
この蜘蛛はこんな状態で置かれています ↓
この醜い巨大蜘蛛の真下にその足に囲まれつつ置かれるという光栄に浴しているのは、ベルギーの世界的に有名な画家ジェームズ・アンソールの墓です。
この教会はアンソールが生前親しんだ教会だったようです。絵にも描いてるようです。また、この教会はアンソールの自画像を持っているようです(私の勘違いでなければ)。
それにしても、この事態は、遺族が希望したものでしょうか、それとも、作者のルイーズ・ブルジョワか他の誰かがアンソールに敬意を表して申し出、それを遺族が承諾したものでしょうか。
けれども、何であれ、誰が自分の墓をこのように飾ってもらいたいでしょうか。何としても、この神経が疑われます。(けれど、見る人によっては、これは「母蜘蛛によって墓が守られている」ように見えるのだそうです!)
誰が、礼拝が終り教会を一歩出たところでこのようなものが真っ先に視界に入る「キリスト教会」に通いたいでしょうか?
誰が、このような「お墓参り」がしたいでしょうか?
馬鹿じゃなかろか。
ここの聖職者はどうしちゃったんだろう。
断われなかったのか。断わる気もなかったのか。
断われなかったのか。断わる気もなかったのか。
しかし、思えば、アンソールという人もかなり奇怪な絵を描く人だった。
結局、類は友を呼ぶということか。