思えば、
気づけば、
これが来て、
これが来るのであるから、
「新たな婚姻」である可能性が大ではないか。
とはいえ、私も今まで気づかなかった。
深く考えなかったせいもあって。
今回の調べで、
私の中で不思議にも自然にも(?)
或る時点で像が結ばれ、
「あ、結婚... 」となったわけだが、
しかし
一つのキッカケは間違いなく
これであった。
これ。
気づけば、
これが来て、
これが来るのであるから、
「新たな婚姻」である可能性が大ではないか。
とはいえ、私も今まで気づかなかった。
深く考えなかったせいもあって。
今回の調べで、
私の中で不思議にも自然にも(?)
或る時点で像が結ばれ、
「あ、結婚... 」となったわけだが、
しかし
一つのキッカケは間違いなく
これであった。
これ。
これはこの「婚姻」を飾るものなのである。
「花嫁」を飾るものなのである。
「PV の中の鬼束を少しばかり綺麗に見せるためのもの」
などではなかったのだ。
物語上、固有の意味があって組み込まれたものだったのだ。
私は、今頃、気づいた。
「花嫁」を飾るものなのである。
「PV の中の鬼束を少しばかり綺麗に見せるためのもの」
などではなかったのだ。
物語上、固有の意味があって組み込まれたものだったのだ。
私は、今頃、気づいた。
*
この頭飾り (headdress) は、薔薇とアイビー(ivy; セイヨウキヅタ)で編まれているようである。私はこのへんの女性の装いのことはよく分からないが、調べてみると、日本の結婚式でも、花嫁が同じ構成の頭飾りをすることがあるようである。(参照: ウェディングアイテム)
花言葉を見ておこう。
薔薇: 尊敬、愛情、美、愛、嫉妬、愛情、可憐
アイビー: 友情、永遠の愛、破錠のない結婚
頭をぐるりと囲む花冠にせず、ティアラのような形式にしたのは、単に花冠だと映像的に重い印象を与えるからだろう。
*
アイビーは或る方面で極めて重要な植物である
しかし「余談」として聞いてほしい
ところで、このような女性の頭飾りはもちろん日本本来のものではなく西洋から伝来したものだろうが、一つ気になることがある。それは、私はその方面のことは少しも詳しくないけれども、どうやらウィッカ (Wicca) などの魔女宗(と言うそうである)の人達も、盛んにこの種のものを頭に飾るらしいことだ。
その理由は、彼らの宗教はほとんど自然崇拝と言ってもいいようなものだからである。そのため、結婚式なども、上に見る通り、野外、自然の中で挙行することが極めて多い(そうでない宗派?もあるにはあるようだが)。そして、頭を飾る野草だが、それには事実、アイビーが用いられることが、これも極めて多いようなのだ。なんでも彼らの宗教では、アイビーは宇宙の四大エレメンツだか五大エレメンツだかの一つを象徴し、その丈夫さから「強い生命力」を意味するのだそうだ。
彼らは祭壇布やローソク立てなどにもアイビーをあしらい、五芒星 (Pentagram) にアイビーを絡ませ、結婚証明書さえアイビーで飾る(参照)。
しかし、結論だけ言ってしまって申し訳ないが、これはあくまで「魔的」な世界なのである。
左はケイト・ブッシュ。彼女がウィッカン (Wiccan;ウィッカの信奉者) でなかったら一体誰がウィッカンなんだ、と言いたくなるほどの人である。 また、トーリ・エイモスというこれまたウィッカン的な歌手がいるが、彼女にはアイビーを讃える Holly, Ivy And Rose という曲があるようだ。 |
鬼束の頭飾りとの関連では、なにも魔女宗のことまで考えなくても良かったかも知れない。けれど、つい連想してしまった。
何故なら、PV の主人公は「森」の中で啓示を受けたのであり、彼女が彼女の神(?)に受け入れられるべく向かった先は「儀式の間」ではなく「野原」だったからだ。
しかし私は、ある意味では、必ずしも「考え過ぎ」と思っていない。現在、欧米の音楽界、特にアメリカの音楽界では、ウィッカンなどは文字通り大活躍だろうと思う。
*
闇の王子
彼女は跪いている。これは、「尊敬」、「従属」、「服従」を意味する。
これは人間ではない。彼女が上のそれらを向けるべき、霊的存在である。それを象徴する。つまり彼女にとって「神」のごときものを象徴する。
しかし、この装束からすると、神というより、何らかの「プリンス」に見える。
「王子」である。
どんな王子だろう。
この薄気味悪い様子からして、「闇の王子」と呼びたくなる。
私は、かつての「光の天使」、のちの「闇の王子」、ルシファーを連想する。
PV 構想者、彼は、フリーメーソン的なものと魔女宗的なものをチャンポンし、且つキリスト教を愚弄している。いかに「光の啓示」の物語のように見せようとも、PV の初めと最後に配したこの者の不気味な姿が、彼の思念を正確に表わしている。褒めたくはないが、彼は(あるいは彼女は)ある意味正直者である。