公然たるルシファー崇拝者
私は鬼束のことで、「憑霊」という、普通なら大変に失礼な言葉を出した。
普通なら大変失礼であるにもかかわらずそれを出したのは、それが重大事であって、しかも私には彼女が憑霊されているとの確信めいたものがあったからだ。
(霊的なことを信じる人自体が少ないけれども、彼女のこれに気づく人が多いほど良いと思う。そして鬼束自身も何とか、気づいた人を通じてでも、自分でもそれに気づかないかと思うのである。)
どういうところで確信めいたものを持ったかというと、もちろん第一は最近の彼女の顔貌である。そして次に、彼女の発言、行動。
しかし、彼女の周辺を調べるうち、私はもう一つの事に突き当たった。そしてますます、「これは憑霊されない方がおかしい」と思ったのである。
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鬼束のフェイバリット・シンガーの一人に、トーリ・エイモス (Tori Amos) という人がいる。アメリカの女性シンガーである。
(同じ人である)
これが、なんと、公然たるルシファー崇拝者なのである。
嗚呼、鬼束は「霊的な体質」は持っているが、「霊的な判別」を持っていない。
本当に、これくらいのことが分からなくてどうするんだと思う。
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インタビュー記事から、この人についての鬼束の言葉を見てみよう。
barf:休み中って、何してたの?
鬼束:マンガ読んでた。本屋よく通って。音楽も聴いてた。トーリ・エイモスとか。それくらいかな。あと、嵐を聴いてましたね(笑)。
(『BARFOUT!』2007年11月号)
http://tod.cocolog-nifty.com/diary/2009/11/barfout200711-5.html
最後に彼女自身が聴いて安らぐ音楽についてたずねると、トーリ・エイモスの名を挙げた。「トリップさせてくれるから好き。違う空間に連れて行ってくれる」。では自分の音楽もそうありたいかと聞くと、「それはある。でも、まだまだ彼女のようになるにはほど遠い」と彼女は言った。
http://shop.tsutaya.co.jp/cd/product/4988005481696/
彼女がトーリをリスペクトしているのが分かる。
それともう一つ、「トリップ」とか「違う空間」とかの言葉遣いである。
これは普通の「感動」とは少し違う。
上の彼女の言葉だけで十分だが、ついでに言うと、私は調べるうち、鬼束側の表現とトーリ側の表現との間に次のような類似を見出した。
Onitsuka - King of Solitude | Tori Amos - Strange Little Girl |
Onitsuka - DOROTHY | Tori Amos - Crucify |
また、言葉の方で言うと、鬼束の infection の中に「この舌に雑草が増えて行く」というのがあるが、トーリの曲に「Cloud on my Tongue」というのがある。
まあ、偶然かも知れないが。
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鬼束のフェイバリット・ソングの一つは「Smells Like Teen Spirit」というものであるらしい。
アメリカのニルヴァーナというロックバンドの曲であるというが、トーリ・エイモスもカバーしている。鬼束は彼女の歌によってこの曲を知り、好きになったのではないか。(暗い歌で、作曲をしたニルヴァーナのフロントマンはサタニストであり --- 参照 --- 、ショットガンで自殺している。)
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鬼束のフェイバリット・シンガーが一人や二人でないのは勿論である。
しかし、このトーリ・エイモスという人が彼女にとって中でも少し特別な人であることは、彼女の言葉によって確かだろうと思う。
次のページからトーリ・エイモスという人のことを調べる。
最初に、彼女の表現、パフォーマンスを、動画と写真でざっと見る。酷いものばかりを集めた。病巣を見るのに公平さは要らないからだ。
そして次に、彼女の発言、言葉を見ていく。